ここでは日経225先物を例に、保ち合いについて解説します。
保ち合い(もちあい)とは?
保ち合い(もちあい)とは値動きが一定の値幅を上下に推移している状態を指す。日経225先物の値幅では300~500円、或いは100~200円程度の範囲を上下するだけの小動きの状態、またはほとんど値動きがない状態のことを保ち合い(もちあい)と呼びます。
保ち合いの注意点
日経225先物の値動きは70%が保ち合いです。
延々と続く保ち合いに嫌気が差してロスカットを怠り、デイトレ目線のナンピン癖が蔓延した頃に急落に巻き込まれ、コツコツ積み上てきた利益を吹き飛ばす。
コツコツ→ドカーンの損失の多くは長く続いた保ち合い相場からのブレイクによって引き起こされています。
相場はブラックホールや超新星爆発といった無情な宇宙の性質を合わせ持っています。
意外と知られていない保ち合いに突入する背景とリズム
②、⑤のように日足トレンドラインの上限で保ち合う背景や①、③、④、⑥のようにリバウンド後(半値戻し)に保ち合う傾向があるので事前に把握しておくとよいでしょう。
保ち合いは大きな値幅(400~1000円以上)を狙ったスイングトレードよりも100~200円の値幅を抜くデイトレに適しています。
チャートに保ち合い上限と下限を引いて準備しておきましょう。
保ち合いにおける罠について
①~⑤のように30150円~30500円まで規則正しく保ち合っていましたが、突然ハシゴを外されて29600円へギャップダウン・・・
⑥30000円の大台から⑦29400円へ向けて下落トレンド入りか?
という流れから⑧30150円までの急反発・・・
保ち合いの値動きにも難解な値動きが潜んでいるため、安易にここで止まる(だろう)といった判断には注意が必要です。
保ち合い相場の不思議
順張りの勉強を取り入れて学んでいる中~上級者が連敗しているのが保ち合い相場の実体です。
一方で逆張りしか知らない初心者が運よく勝ち続け、今回も何とかなる!という思いで逆張り→ナンピンでポジションを増やしていき、最終的に大きな損失を出すというのが保ち合い相場での初心者の結末です。
これから相場で勝つことを目指すのであれば保ち合いでの順張りの落とし穴や、逆張り→ナンピンの危険性について真剣に学ぶ心構えを持って下さい。
保ち合いは根本的にハイリスク ローリターンの値動きであることを知っておくべきです。
保ち合いのジレンマ(2つのことを諦めるだけで確実にレベルアップ)
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