日経225先物とは?〜なぜ日経225先物を選ぶのか?そのメリット、デメリットを徹底解説

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日経225先物とは?〜なぜ日経225先物を選ぶのか?そのメリット、デメリットを徹底解説

日経225先物は、日経平均株価を対象にした株価指数の先物取引です。レバレッジ取引(証拠金の何倍もの金額を取引できる仕組み)が利用できるため、株式投資よりも積極的な運用の1つとして検討される方が増えています。日経225先物はFXと同様にハイリスク・ハイリターンを前提とした投機的売買がメインであるため、取引の仕組みやメリット、デメリットをよく理解して、準備しておきましょう!

株式やFXではなく、なぜ日経225先物を選ぶのか?

様々な投資先がある中で日経225先物を選ぶメリットについて考えてみましょう。

株式は銘柄を選ぶ手間や、資金量によって同じ銘柄の取引回数にも制限があります。日経225先物では銘柄選びや取引回数を気にする必要がなく、流動性やレバレッジ、下落時にも売買チャンスがあります。

テレビやyoutubeなどでよく知られているFXやCFDには日経225先物よりも更に高いレバレッジで取引できるメリットがあります。しかし、株式と同様に扱っている品目が多く、値動きの癖や情勢もそれぞれ異なっています。また、経済イベントや暴騰・暴落時ではスプレッド(買値と売値の差)が想像以上に大きくなることがあり、結局 日経225先物に戻ってきたという方もいます。

また、ドル円(為替)において2022/8/2の1ドル130.396円から10/21の1ドル151.946円のように、世界情勢が変化した際にトレンドが急激かつ長期間続く傾向があります。

こういった時に天井だろう!と決め込み、長期の売りを仕込んでナンピンを重ねた結果、全財産を失った というケースは決して珍しいことではありません。下記で説明しますが、為替を売りで保有すると含み損とは別に金利の支払い義務が発生し、追い込まれるリスクもあります。FXへ転向後の失敗談については【自己紹介〜相場塾の誕生】をご覧ください。

FXやCFDで最も注意すべき点は、取引手数料の他に金利調整額価格調整額権利調整額などの支払い義務が特定の条件によって発生することです。

金利調整額:ポジションを翌日に持ち越すことで発生します。金利調整額は必ず利益を得られるものではなく、トルコリラやメキシコペソ、南アフリカランドなどの高金利通貨を売り、日本円のような低金利通貨を買うと、その金利差を逆に支払わなければなりません。

価格調整額:日経先物を対象としたCFDをメジャーSQの切り替え時期をまたいで持ち越す(ロールオーバー)した場合の評価損益の差額を調整するために生じる。差額がプラスの時に買いポジションを保有していれば受け取ることができ、差額がマイナスであれば支払うことになります。

権利調整額;権利確定日にCFDを買いで保有している場合は受け取ることが出来ますが、売りで保有している場合は支払わなければなりません。

これらの金額や条件についても証券会社、業者によって異なるため、日経225先物よりも入念な下調べが必要です。

日経225先物の基本知識

日経225先物とは?

日経225先物とは、日本の株式市場で取引される日経平均株価に連動した株価指数先物取引のことです。日経平均株価は、東京証券取引所に上場する約225銘柄の株価を集計した株価指数であり、日本を代表する株価指数として日本経済の動向を測るうえで、多くの場面で注目されています。日経225先物の価格が上昇している場合は、市場参加者が将来的に日経平均株価が上昇することを予想している可能性があります。日経225先物は、個人投資家から機関投資家まで、幅広い投資家によって取引されています。


日経225先物miniとは?

日経225先物miniは日経225先物に対して約1/10の証拠金で取引できる商品です。

株価指数先物とは?

株価指数先物はTOPIXやアメリカのNYダウやドイツ株価指数(DAX)など、世界中のさまざまな指数が投資対象となっています。その中で日経225先物は日本企業で構成された代表的な株式指数(日経225)を対象としています。

※ 大阪証券取引所では 国内株価指数を対象とした「日経225先物」「TOPIX先物」「東証マザーズ指数先物」や、海外株価指数を対象とした「NY ダウ先物」「インドNifty50先物」が主に取引されています。

先物取引とは?

日経225先物(指数先物)は、株式投資(現物取引)のように取引時に実際の売買が行われる仕組みではない。

先物取引は「将来の前もって決められた期日まで、前もって決められた価格を売買」する投資方法です。そのため、決済方法や保有できる期間に限りがあるなど、一般的な現物株取引とは仕組みが異なっています。

※ ただし、実際のトレードでは株式やFXと同様に、買ったものは売りで決済し、売りからエントリーしたものについては買い戻しで決済するので難しく考える必要はない。

限月とは?

先物取引は取引できる期間(限月:げんげつ)が定められている。限月とは、契約の期限が満了する月のことを指す。

日経225先物では3カ月に1度(3、6、9、12月)に当月の取引期限が満了となる。例えば3月の第2木曜日の15:15分で3限月の取引が終了し、ナイトセッション(16:30分)からは次の6限月に切り替わる。翌日(金曜)のザラ場に3月のメジャーSQ清算値が発表される。

※ 3の倍数月以外の限月(1,2,4,5,7,8,10,11)も取引することができるが、取引できる期間が1カ月と短いため、3の倍数の限月を取引するのが一般的です。

先物取引の税金について

先物取引の利益には20.315%課税されます。
※ 2037年までは利益に対して20%+復興特別所得税0.315%の税金がかかります。

損益通算にも注意が必要です。

先物は特定口座での取引ができない点に気を付けて欲しい。特定口座とは、原則として投資で得た利益が源泉徴収されるため、確定申告をすることなく納税が完結する証券口座の1つである。特定口座の対象外となる先物取引で得た利益にかかる税金は、投資家自身が確定申告によって納税する必要がある。

さらに先物取引は、現物株や投資信託との損益通算ができない点にも注意して頂きたい。

損益通算とは、一定期間内の利益と損失を相殺することで納税額を抑えられる制度である。先物取引と損益通算できるのは、国内オプション取引、株価指数先物取引、取引所FX(くりっく365)および店頭FX取引所、CFD(くりっく株365)、商品先物取引などである。

複数の投資を行っている場合は、損益通算ができるかどうかを把握しておこう。

日経225先物は取引の5つのメリット

メリット1:銘柄選択の手間が省ける

購入する銘柄を1つひとつ詳細に調べるには時間と労力がかかります。

一方、日経225先物では銘柄選択の必要がなく、シンプルであり、テクニカル分析に費やす時間を有効に使えます。

メリット2:日経225先物は取引回数、差金決済の制限を受けない。

現物株取引では差金決済の制限を受けます。差金決済とは株式の現物取引における売却代金が拘束される仕組みのとこ。

【差金決済の実例】

例1)現物・株式 2度目の買いについて

資産残高100万円でA社の株90万円を買い、92万円で売った。この場合、A社92万円の売却代金が拘束されるため、同日にもう一度A株を買うことはできません。別の銘柄B社であれば買うことが可能です。

例2)現物・株式 2度目の売りについて(要注意)

「売→買」の場合には当日の売却代金を買付代金に充当することができますが、同じ銘柄の買付代金が拘束されるため、同日に同じ銘柄の2回目の「売」には注意が必要です。

資産残高100万円で前日に買ったA社の株を翌日に同値90万円で売った。値が下がったので88万円でA社の株を買った(この時点でA社の株の売買については88万円が拘束される)。更に値が下がってしまったので85万円でロスカット(売ろうと)したが本日のA社で使える資産残高は12万円のため、売ることができなかった。結果、ストップ安になっても逃げることがでず損失が広がってしまった・・・

メリット3:利益を狙えるチャンスが多い

現物株取引の場合、利益を狙えるのは価格の上昇が想定される局面での買いに限られるが、日経225先物は、売りと買いのどちらからでも取引をスタートできるため、下落局面でも収益チャンスがあるのが魅力である。

メリット4:レバレッジをかけられる

レバレッジ取引とは、証拠金を預け入れることで、その数倍の取引ができる仕組みである。

レバレッジ取引を活用して、大きな利益を狙うことができるのが、日経225先物の大きな魅力である。

※ 反対に大きな損失を被る可能性もあるため、注意が必要です。

メリット5:取引時間が長い

先物取引は、現物株取引と比較して取引時間が長い。たとえば現物株の取引時間は、9時~15時まで。※ 11時30分~12時30分を除く。

一方、日経225先物は、8時45分~15時15分の日中立会(ザラ場)の後、16時30分~翌朝6時の夜間立会(ナイトセッション)でも取引できる。日中でのトレードを諦めていた方でも、先物取引なら可能である。

魅力である。

日経225先物をトレードする3つのデメリット

デメリット1:損失額が手持ちの資金を上回る可能性がある

日経225先物では、レバレッジをかけた取引ができるのがメリットであるが、値動きによっては損失額が手持ちの資金を大きく超える可能性がある点に注意したい。

たとえば、10万円の証拠金でレバレッジ10倍の100万円の取引をした結果、資産が70万円まで値下がりしたら、損失額は30万円となり、証拠金10万円を大きく割り込んでしまう。

※ 週をまたいで保有していた場合に、週明けで大きな価格のギャップに巻き込まれ、損失額が証拠金残高を割り込んで寄り付く危険性については最大限の注意を払うべきです。

大きな損失を防ぐためには値動きを小まめに確認し、運用状況を把握しておくことが重要です。場合によってはロスカットして早めにポジションを解消することも重要です。

デメリット2:追加証拠金(追証)を求められることがある

損失が大きくなった場合に追証の差し入れが必要になるケースがあります。

追証の差し入れを求められた場合にも慌てずに対応するには、ある程度の余裕資金を手元に残しておきましょう。

先物取引では、日中取引終了時点(15時15分)で保有している取引の維持に必要な維持証拠金額(建玉を維持するのに必要な証拠金額)を下回った場合に、翌営業日の 11時30分までに証拠金の最低維持率(【SPAN証拠金額×100% 】-【ネットオプション価値の総額】)を回復する金額以上の額(追加証拠金)を先物・オプション取引口座へ振替入金しなければなりません。

デメリット3:追証が払えない場合は強制決済される

追加証拠金の差し入れを求められているにもかかわらず期日までに入金されなかった場合、保有している取引が強制決済されます。

強制決済されると、当然ながら含み損が確定されることになります。その際に損失額証拠金を上回っていた場合には、マイナス分を入金しなければなりません。

追証を回避するには、普段からロスカット設定をして、週をまたいでポジションを持たないなど、ルールを徹底して守れるかどうか?がポイントになります。

日経225先物を始める前に以上のようなリスクやルールを理解して、余裕を持った資金とトレードプランを準備しましょう!


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