チャートから心理を読み解く力の上達には、まず負けている人の状況、気持ちを考えることが、シンプルで効果的です。
※ 自分が勝つためのエントリーポイントを考えるのではない点に注意してください。
チャート読心術教室は今回で3回目になります。今回は保ち合いにおける売っている側の心理についてやっていきます。
保ち合い上限で逆張り(売り)をした時の投資家心理について
まず、下↓のチャート(日経225先物・ナイト込み・60分足)をご覧ください。
①ザラ場・寄り付き(27300円)~②ザラ場引け
保ち合い上限(27300円)で逆張りの売りを仕掛けたが②6時間近く経っても下げないことから、引けにかけてもし⑩のような強い上昇が起きたらどうしよう・・・といった心配が増えてきて手仕舞いしてしまいます。(心配・恐怖の増幅による手仕舞い)
③ナイト・寄り付き(27200~27100円)
ザラ場でせっかく高いところ(27300円付近)で売っていたにも関わらず、待ちきれず小さな利食いや同値下りで手仕舞いしてナイトを迎えたら大幅ギャップダウンとなった。
悔しさのあまり③の陰線を追いかけて売ってみたが④、⑤の戻りを見て我に返りロスカット・・・
⑥への下落を眺めているだけになってしまった。なんて経験もあるのではないでしょうか?(後悔・執着による追いかけ売り)
※ これは順張りの悪い例です。
保ち合い下限で順張り(売り)をした時の投資家心理について
同じく下↓のチャート(日経225先物・ナイト込み・60分足)をご覧ください。
⑥深夜1時過ぎ(27000円)~⑦ナイト引け
徹夜でチャートを見張り、下落するだろうと決め込んで27000円を売ってみるも、⑪のように下げることはなく、値幅は出ずに⑦上昇して引けた。(期待と欲の突っ込み売り)
⑧ザラ場・寄り付き(26940円)
ナイト終値27070円から130円ギャップダウンして寄り付いた。保ち合い下限・大台である27000円から反発出来ずにギャップダウンしたため、逆張り目線で買っていた方が狼狽している心理が伺える。(逆張りで買っている者の狼狽)
27000円を超えてきたところを売るのが当相場塾のやり方です。
大きな流れは下(保ち合い・下離れ)、小さな流れは上(戻し)という流れの中で大きな流れ(下)に従って売るので順張りです。エントリーの方法は27000円に戻ってきたところを売るので逆張り的なエントリーという考え方になります。(王道の順張り)
当相場塾では⑦のナイト引けでのリバウンド開始の続きで、ザラ場の寄り付きではリバウンドが継続するはず という期待に反した流れ(ギャップダウン)になった時が順張り(売り)を実行するタイミングと考えています。
※ ただし、ザラ場の昼以降から引けにかけて⑪のような大きな下落に期待(執着)して売ろうとしたときに、少ない枚数で大きな値動きを狙いに行く傾向があり、利食いせずに放置していたら、とんでもない逆襲を食らったという事例がいくつもあります。(期待と欲の突っ込み売り)
以上のように保ち合いの売りにおいても負けている者が確実に存在します。
そのように負けている側の気持ち・立場をチャートから汲み取ることが出来ると、自分のトレードはどうするべきか?が見えてきます。
保ち合いで気持ちが苦しくなったり、大衆心理が分からなくなった時は、この説明を読み返すことをお勧めします。
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