勝てるようになるまでに時間がかかるのはなぜか?
トレードで勝ち続けられるようになるまでには、個人差はありますが時間がかかります。
それは、今まで身に付けてしまった成功を妨げている悪習や考え方が抜け落ちるまでに時間がかかるからです。
トレードの勝ち方・コツを習ったとしてもすぐに実行できるとは限らず、悪習も残ってしまっているため、トレードの成績が急激に良くなることはありません。
また、勝つための良い習慣が染み込んでいくのにも時間がかかります。
目先の結果ありきの手法だけを追い求めてしまうと、勝ち続けるための本質を見落とし、終わりなき聖杯探しの旅が続くだけです。
相場に近道無し と言われているように、成功に結び付く方法・考え方を学び、根気強く地道な努力を継続できるかどうか?
これは何事にも通ずることではないでしょうか。
相場と距離を置くという意味について
相場との距離が近いとはどんな状態を言うでしょうか?
大負けを1回の大きな取引や沢山手を出して取り返そうとしいる状態や、調子の良い時にこのまま連勝したいと思っている状態が該当します。たまたま調子よく勝ち続けた後に、横這いで数週間 手が出なくなったり、連敗した時に「おかしい(汗 こんなはずはない・・・」といった具合に激しい虚無感と焦りが込み上げてくるものです。そして、それを埋めるために目先の勝ちを拾いにいって大きく資金を減らします。
相場との距離を置くとは調子のいい時こそ「こんなに調子がいいのは何かがおかしい・・・連勝できる相場なんてそんなに長くは続かない」といった具合に構えることです。そうすることで横這いや連敗した時でも焦ったりむきになったりせずに、トレードから距離を置くことが出来ます。連勝しているうちに距離を置けるように取り組んでみましょう。
資金が増え続けないということは・・・?
トレードは勝つこともあれば、負けることもあります。しかし、月単位、年単位で資金が増え続けていないということは何を意味するでしょうか?
例えば、間違った勝ち方で半年間増え続けたとして、残りの半年間のどこかで大きく負け越した場合について考えてみましょう。
勝ち越した期間が6~12月であった場合に利益を物欲に費やしていたらどうなるでしょうか?
無駄遣いして資金はトントン、その後大きく負けた後に前年度の税金が追い打ちをかける・・・
そんな事態に追い込まれてしまいます。
トレードが趣味というのであれば問題ありませんが、勝ち続けられる実力(習慣)が備わっていないとビジネスとしては意味がなく、苦痛に満ちたものになります。
トレードで高くつく道楽(ギャンブル)をするのであれば、トレードをやめて代わりに欲しいものを素直に買った方が良かったと思う時期もありました。
トレードで一時的に勝っている場合でも、資金が増えている時は気が大きくなりやすく財布の紐が緩むことにも警鐘をならすべきです。
モラルを疑う
トレードでは、皆が考えていること(考えていそうなこと)は負けにつながりやすい。
皆が上昇だ!買いだ!と騒いでいる時には上昇トレンドの終焉が近い。
下落だ!売りだ!お先真っ暗だと皆が悲観している時は夜明けが近い。
皆が動かない!じれったい!と苛立っている時にトレード回数を増やしてはならない。
ルールがないのはダメだが、テクニカルを見ている者がどのように考えているか?(感じているか?)
ということを踏まえて自身の行動を決定するべきです。
逆張りを推奨しているのではなく、一般的な思考に基づいて行動した結果、負けにつながる値動きが出た後に本来の値動きが顔を出す傾向があるからです。
残ったものを拾う
トレードには様々な方法論があり、どれを選ぶのかは個々の判断に委ねられます。
当相場塾では1⃣特定の背景で2⃣想定した値動きがあった場合おいてのみ、トレードすることを推奨しています。
よって1⃣特定の背景であったとしても、2⃣想定した値動きがなければ見送りとなります。
強引にお金をむしり取りにいかない、残ったもので勝負する、残ったものを大切に扱う
という感性によって資金が増え続けることに深く関係していると考えています。
人生においても、失ってしまった友人やパートナー、仕事、お金などに執着して悔やむよりも、原因をきちんと把握して、残った物事のありがたみを感じ、最善を尽くす・・・
トレードを続けていくと、そのような習慣が良い流れを生み出す原動力になっていることに気が付くはずです。
トレードは勝負事です
トレードは格闘技やスポーツ、プロの将棋と同じように厳しい勝負事の世界であるため、同じ内容を学んだとしても皆で仲良くゴールできるほど甘くはありません。
トレードで勝ち続けていくためにはしのぎを削るような努力の継続が試されます。
ここでは、厳しい勝負の世界を勝ち抜くための「勝負論」を掲げておきます。
心に響いたものは書き留めておいてください。
【勝負論】
・勝とうとすればするほど負けるもの。負けのほとんどが自滅である。
・欲望に打ち負けて誰もが墓穴を掘っていく。
・負けないと勝つのは全く違う。(余計なことをしないために様子見することは重要である)
・かっこよく勝つのではなく、自分にとっての正しい負け方・行動を心掛けよ。
(調子の良い時は参考にせず)不調の時を実力の基準とせよ。
勝った時は「運が良かった」と思え、負けた時は「自分が至らなかった」と思うべし。
本当の強さとは勝っている時には分からない。負け続けて心も体も打ちひしがれた時、それでも立ち上がり上を目指すことが出来るかどうか?で試される。
トレードの本質
トレードにおいて安心・安全を求めて様々なテクニカルや時間軸を取り入れてみたが、結局 わけが分からくなってしまった・・・
そのような試みは自身でトレードスタイルを築き上げるのであれば大切な一面とも言えるが、多くの要素を取り入れたままにしておくことは避けた方がよいでしょう。
なぜなら、それは絶好の売買チャンスが埋もれてしまうだけでなく、トレードミスを犯す可能性も高まります。
徐々に使用するテクニカルや時間軸を絞り込むことをお勧めします。
更に特定の時間帯と値動きにフォーカスすることで、ようやくトレードの本質が見えてきます。
相場は学べば学ぶほど完璧なトレードを求めてしまいがちですが、特定の値動きにフォーカスするということは、裏を返せばそれ以外の値動きや時間帯は諦めることを意味しています。
これは不器用でじれったい立ち回りに感じるバランス感覚です。
トレードは全ての時間帯でチャンスを伺い、あらゆる値動きを利益にしようとする方々よりも、むしろ利益に出来ない背景・値動きや時間帯、期間を受け入れる感性を身に付けることでしか生き残れない世界です。
人間の本能(狩猟・防衛)とは相反する部分にトレードの本質が隠されています。
日経225先物の神髄を究める相場塾へのご質問、ご入会につきましては
こちら↓からお問い合せ下さい。