相場日誌 第4回 下落局面での損益分岐点

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
相場日誌 第4回 下落局面での損益分岐点

勝てないうちはデモトレードを進めているが、本番さながらのデモ口座と逆張りナンピン、やたらめっぽうのデモ口座を作ってみるといい。

今回の下落ではデモトレードで逆張り・ナンピンの買いをやってみたが、平均建玉は約26300円だった。最安値が25610円の時はマイナス700円も踏まれ、デモ口座の損失額は一時160万円まで膨れ上がった。

無尽蔵の(デモ)資金なので、安くなったところをどんどん買い足せばいい。そうやって出来上がった(自分の)損益分岐点が26300円・・・

デモでさえもこの有様なので、実際のトレードでこれをやったら損益分岐点はもっと高くなっていたはずだ。それを踏まえて過去のチャートを見てみると、26200~26500円で戻りが終わって奈落の底へ向かっていた。

デモトレードであっても(自分なりの)損益分岐点を知れば、負けてる奴の気持ちの浮き沈みが分かってくる。


【負けパターンその1 恐怖の絶頂】
セリングクライマックスが何度もあったのに、金曜はナイトの引けまで下げ続けた。買っている者からすれば「セリングクライマックスさえも罠なのか?」と絶望する流れだった。ここで投げた奴も多くいたはずだ。

【負けパターンその2 恐怖の再来】
何とかナンピン買いを耐え抜き週明けを迎えたが、寄り付いてから200円下げて先週の安値を更新した。数週間も下げ続けた疲労と恐怖で買いのポジションをぶん投げた。 その直後に上昇をはじめ、2日で1600円も上昇する。

【負けパターンその3 逃げるが勝ち?】
ナンピン買いの損益分岐点(26500円)近くまで価格が戻ってきたので、損失が小さくなった今が逃げ時という判断でロスカット。直後に800円の上昇となり呆然とする。


【負けパターンその4 欲求不満と早とちり】
これまでの下落では利益が得られず、ちょい負け。リバウンドに入っても買い時を逃して欲求不満がたまっていた。そんな時にふと 強い上昇の中で陰線を見かけると、そろそろ下落するんじゃないか!?と早とちり。逆張りの売りを仕掛けて大火傷・・・逆張り・ナンピン、意地っ張りというやつだ。


こうやって書き並べると実にいろいろな負け方があって滑稽に思えてくるが、みんなこれと似たようなことで負けている。
儲けよう!と思ってやるのがトレードなんだが、同時に意識から消えしまうのが負けてる側の気持ちや状況を汲み取ることだ。勝とう!とか、負けないように!とやっているうちは、勝てっこない。それは皆が思っていることだから。画面の向こう側にいる会ったこともない人のことなんてどうだっていいし、意識さえしていない。そもそも負けている人の気持ちなんて考えてる余裕もないし、分からない っていう人間が大口に利用されている。

我先に欲に走り、人の痛みに鈍感なのが人間の本質なのかもしれないが、トレードで上を目指すのであれば、もっと負けている側の気持ちに意識を向けたほうがいいだろう。


三軍暴骨(さんぐんばくこつ):戦争に大敗し、多くの兵士が死ぬこと。戦いの激しさ悲惨さのことをいう。

千辛万苦(せんしんばんく):なんどもひどい目にあって、苦労すること。



日経225先物の神髄を究める相場塾への質問やご入会につきましては
こちら↓からお問い合せ下さい。




TOPページに戻る