チャート読心術 第1回 チャートから心理を読み解く力(下落トレンド編)

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チャート読心術 第1回 チャートから心理を読み解く力(下落トレンド編)

はじめに

チャート読心術とは、チャートから負けている者や勝っている者などの状況を考察し、群集心理を読み取ることです。

チャートから心理を読み解く力の上達には、まず負けている人の状況、気持ちを考えることが、シンプルで分かりやすく、効果的です。。
※ 自分が勝つためのエントリーポイントを考えるのではない点に注意してください。

それでは始めます。

下落トレンドでの投資家心理について


まず、下↓のチャート(日経225先物・ナイト込み・60分足)をご覧ください。

日経225先物・ナイト込み・つなぎ足・60分足

①(26190円)

すでに日足や週足の重要ラインを割り込んでいる状況です。ここまでくると、かなりの割合で逆張り・ナンピンの買いで捕まっている方がいることが想像できます。

ナンピンしていなかったとしても、買いで連敗している状況が考えられます。(絶望と恐怖の心理)

②(26400円)

リバウンドへの値動きを逃してはならない(機会損失の恐怖)という心理が働きやすくなっています。これまでの損失を少しでも取り返したい!負けっぱなしで上昇を見ているだけなんて我慢できない!

といった具合に出遅れて買う傾向があります。出遅れて飛びつき買いをしたら最後、たちまち下げてやられてしまいます。

③~④(26400円)

買いの損益が一時的にプラスになるものの、すぐにマイナスへ逆戻り・・・といった状況が伺えます。緊張と緩和が繰り返されるにつれて、その下にある26200円割れ、26000円割れの心配が意識されていきます。

一方で、26200~26400円で横ばいになると、下げ止まりから上昇への大きな期待も出てくることから、買いポジションをロスカットせずに持ち越す傾向(復讐心と期待の心理)が出てきます。

⑤(26000円)

みんなが意識する千円の節目、大台。これまでナンピンしてきた含み損もようやく切り返すポイントだと考えています。切り返して欲しいと祈っている状態(緊張の心理)といった方がよいだろうか。

⑥(26300円)

今まで我慢して買い進めてきて、やっと報われた!と胸を撫で下ろすポイントです。26000円は割り込みそうになって冷や冷やしたけど、これでようやく一息付ける!といった安堵の心理が出始めるポイントです。

(25700円)

26000円前後で上昇するだろう!といった期待・思い込み(バイアス)が見事に裏目に出た状況です。緊張と緩和の繰り返しから、つなぎとめていた精神は崩壊寸前・・・たまらずロスカットする状況です。

大多数のロスカットが出尽くした頃に、今度は強気の陽線が出始める・・・

相場はこのような値動きを繰り返していますが、忘れたころに起こるのでとても厄介です。

もし、長期的なトレードを目指すのであれば、天底を当てるような視点ではなく、⑦のような長い陰線が続けて出る(セリングクライマックス)を待つことをお勧めします。

まとめ

上記のように、チャート上に負けている目線での心境・状況を書いておくとよいでしょう。大きく負けた者が出た後に、買ってみる。

そのような立ち回りが良いのではないでしょうか。

デモトレード口座をPC別に2つ用意して、逆張りナンピン用の口座で大きく負けた後に、もう一つのデモ口座で改めてエントリーして見て、その成績がどのように推移していくのかを試して欲しい。

今まで見てきたテクニカルもだいぶ違った視点で捉えることが出来るはずです。

今日はここまでにします。お疲れさまでした!




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